伊田信光 幸福実現党 研修局長(兼)シニア局長 オフィシャルブログ

【「新・日本国憲法試案」の学び(15)】

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【「新・日本国憲法試案」の学び(15)】

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「最高裁長官の国民による選出」

 

book_01_0111今回は、最高裁長官の国民による選出を規定する第八条の学びです。
 
[第八条]「裁判所は三審制により成立するが、最高裁長官は、法律の専門知識を有する者の中から、徳望のある者を国民が選出する。」
 
第八条の大事なポイントの一つは、最高裁長官を「国民が選ぶ」と言う所です。
現在の日本国憲法では、十年に一回、国民審査によって、罷免するかどうかどうかの判定がなされています。
その投票で、罷免したい裁判官に×をつける形式ですが、国民は、審査対象の裁判官を知らないし、その人がどのような仕事をし、どのような経歴を持ち、どのような考え方、人柄かも分からないので、実際上、裁判官の資質を判定することはできず、この条文は、ほとんど有名無実になっています。
これは、国民の審査を受けているという形式的な担保だけを、思想的な意味合いとして持っているだけであり、実際上意味はありません。
 
01291650_52e8b2cb85f08試案は、このような現状に対して、「最高裁の長官を選挙で選ぶ」という画期的な提案をしています。
その理由は、国民主権であるならば、裁判所であっても、そのトップに対して直接コントロールが及ぶ道を開くのが筋であるという、民主主義の徹底です。
試案では、最高裁長官が、第七条で「大統領令と国家による法律が矛盾した場合に、仲介役を果たす」事を規定しているので、それを担保する為にも、その仲介役に対する国民のコントロールが及ぶべきだと言う判断があるのです。
 
そして、ある一定の「法律的な専門知識を有する人」の中から、「徳望のある者」を選ぶという二段構えの選出基準が示されました。司法のトップですから、専門知識は当然ですが、その経歴は裁判官に限定する事なく、国会議員や官僚、学者、弁護士、検事など、実際に法案等を作ったり、法律を適用したりしてきたような人から、広く選出して良いと考えます。「裁判官の中から」という限定的な文言が外されているのは、その意味であり、それが適当だと考えます。
 
ここでは、「徳は才に使われる」という「徳」の方が「才」つまり、専門知識を持ったプロよりも大事だと言う価値判断が働いているという事です。
これは、この試案において、憲法全体にかかってくる国家の基本的な価値判断を規定するものとして、とても大事な所です。
 
SE57HhuRもし、国家と大統領との間で諍いが起こり、国家機能がうまく回らなくなった時に、最高裁長官は調停役をしなければならないのですから、専門知識を超えた徳望を持つ人でなければ調整できないと考えられたものだと思います。
 
もちろん、法律の専門知識は最低条件です。その法律も基本的に憲法に基づくものですから、前文にある「神仏の心を心とし、日本と地球すべての平和と発展・繁栄を目指し、神の子、仏の子としての本質を人間の尊厳の根拠」とする根本的な立脚点から、法律の解釈に携わるという点は当然の事です。
 
それを、「徳望」という視点で、国民の選挙によって、さらに判定を加える事が、国家の健全性を担保する点から、重大視されているのです。
専門性は経歴からある程度判定できますが、実際にはチェックはできません。しかし、その人の放つ魂の輝き、オーラ、徳というのは、霊的直観としてある程度分かるものだと考えます。それは、惹き付けられたり、信頼できるという感覚から、ある程度チェックが効くと考えます。
 
選挙で選ぶのは、最高裁長官だけで良いでしょう。国民は多くの裁判官全員を投票で選ぼうとしても、その前提となる基礎情報を取り入れる事も、判断する事も実際上、煩雑でできないと考えられるので、選挙で選ばれるのは最高裁長官一人で充分です。
会社経営でもトップ一人、社長一人の責任です。トップ一人が選挙で選ばれるだけでも、裁判官全員に対して影響力はあり、国民のコントロールは間接的にかかっていきます。
 
最高裁長官の選び方については特に限定していないので、法律等で定める事になりますが、司法の安定性を考えると、十年に一回程度、国民による直接選挙が行なわれるのが良いと考えます。こうすれば、行政、司法、立法の全てに国民の統制は及び、国民主権、民主主義が形の上でも徹底されます。
 
ふくろう13三審制については、様々な視点から審理を尽くすと言う視点、より高次な判断と解釈を加えて仏神の御心を忖度すると言う視点、法律全体の整合性や時代的な解釈の変化を加える余地を残すという視点、さらに、人間が間違いを犯す事を考えると、適切な制度だと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたが幸福でありますように。

 


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