伊田信光 幸福実現党 研修局長 オフィシャルブログ

【「シニアビジネスの創造」2.「シニアの消費性向の実態」】

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【「シニアビジネスの創造」2.「シニアの消費性向の実態」】

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11031954_5094f7df7366f前回は、高齢化する世界の流れの中で、100億の人口を支える全世界の富を増大させて行くには、生涯現役社会創造を目指して、シニアの活性化を図る事、その為には、シニアのニーズの発見と創造による社会全体の「シニアシフト」が必要である事、特にビジネスの社会において、シニアシフトが推進され、シニアビジネスの一大産業化を図る事が必要である事などを述べました。

その為には、まず現時点でのシニアの実態とニーズを良く理解する必要があります。私たちの中にある思い込みを払拭し、正しく見る事から始めるべきです。
日本の人口は2008年にピークを迎えてから減少し始め、今後もこのまま手を打たなければ、現象し続けると言われています。2013年10月現在、65歳以上の高齢者人口は3189万8千人、高齢化率は25.1%を超えています。そして、2040年までは高齢者人口は増え続けますし、その後減少に転じても、高齢化率はその後も上昇を続け、2060年には39.9%に達すると予測されています。

その高齢者が保有する資産は、総務省統計局による2012年「家計調査」によれば、一世帯辺りの正味金融資産の平均値は、70歳以上が2101万円で最も多くなっています。2番目が60歳~69歳で2052万円、3番目が50歳~59歳で1139万円、4番目が40歳~49歳で55万円、39歳以下はマイナス、つまり貯蓄より負債が多いのです。また、年齢別の持ち家率で見ると、60歳代、70歳代共に、92%に近い持ち家率になっていて、他の年齢より圧倒的に多くなっています。このように、シニア層は、他の年齢層に比べて、平均的に資産持ちです。

fukuro13かし、厚生労働省「国民生活基礎調査」(2012年)によると、世帯主の年齢別の「年間所得」は、50歳~59歳で764.3万円でトップです。2番目が40歳~49歳で669万円、3番目が30歳~39歳で547.8万円、4番目が60歳~69歳で541万円、5番目が70歳以上で403.8万円です。資産持ちの60歳以上、70歳代は、所得では4番目、5番目なのです。この主たる理由は、60歳代、70歳代の多くの世帯主は退職しており、主たる収入が年金だからです。ですから、シニアの資産構造の特徴は「ストック・リッチ、フロー・プア」と言う事です。

シニア全体としては、将来に対して、健康不安、経済不安、孤独不安という3K不安が強いので、いざ高額出費が必要という時の為に備えて、お金を蓄える傾向が強く、普段の生活においては、倹約志向が強く、無駄なものにはあまり出費しない消費スタイルの人が多いと言えるのです。

イメージ 11前掲の「家計調査」では、世帯主の年齢階級別の世帯当たりの1ヶ月間の「消費支出」は、50歳代が29万5千3百円、40歳代が29万4百円と金額が多く、60歳代、70歳代になると減少します。これを見ると、一ヶ月の「消費支出」の傾向は、「年間所得」の傾向にほぼ比例している事が解ります。
世帯主が60歳以上の世帯の主たる所得は年金ですから、年金に見合う日常支出に押さえる傾向があり、資産が多いからといって、それが日常消費に回っているわけではないという事をしっかり理解する必要があります。

毎月の消費支出は年代が上がると一般に減少します。個人の違いは別として一般的に支出が減少するものは教育費、被服・履物費、食費、教養、娯楽費です。支出が増加するものは、介護、健康維持等にかかる保険医療費です。支出が変わらないものは、住居費、光熱・水道費です。家族構成が変化しても、多くの人が50歳代まで住んでいる家にその後も住み続ける傾向があるからです。

今まで述べて来た事は今までの傾向であって、理解をしておく必要がありますが、縛られる必要はありません。新しい社会を築いていく為には、今まで隠されてきたニーズを掘起し、新しい価値観、新しい人生観・世界観、新しい常識を創り出していく事によって、ニーズの創造をして行く事ができるのです。

今までは、イメージ 560歳代からは余生の感覚、社会から引退の感覚をありましたが、高齢化が進む中で、現在の定年60歳から30~40年地上で人生を送る事が現実となったので、個人においても社会においても、発展の未来を目指すならば、全く新しい常識を打ち立てる必要が出てきたのです。そして、社会構造、システムまで変えなければ、もはや社会として破綻する段階が迫って来たのです。

今回は、現時点でのシニアの消費性向の実態を見てみました。これを無視する事なく、捉われる事なく、どうしたら新しいシニアビジネスを創造し、社会のシニアシフトを果たし、生涯現役社会を創造する事ができるか、今後探究してみたいと思います。


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