伊田信光 幸福実現党 研修局長(兼)シニア局長 オフィシャルブログ

【信仰と愛に生きた、近代日本最初の女医-荻野吟子】

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【信仰と愛に生きた、近代日本最初の女医-荻野吟子】

ginko3現在、日本では約4万5千人、比率では約2割の女医がいますが、荻野吟子は、非常に困難な道の中、日本で国家資格を持った最初の女医です。吟子は、1851年に埼玉県大里郡泰村の庄屋の娘として生まれます。幼い頃から利発で、裁縫や書にも秀でていた才女で美人でした。

16歳で親が選んだ富豪の息子と結婚させられますが、夫は不品行な男で、吟子は淋病を移され、妻としての務めを果たせないと実家に帰されてしまいす。悲嘆に暮れた吟子は、順天堂病院に入院し2年間の療養生活を過ごします。そこで、同じような病気で苦しむ女性達を見て、女医の必要を強く感じたのでした。

t02200293_0800106712158732036時、女性が医学を勉強する場所は無く、日本初の女子最高学府として設立された東京女子師範学校に入学、4年後首席で卒業します。教師の話はあるも、医学への強い志を持つ彼女は全て断りました。東大医学部(の前身)は女子の入学を拒否したので、吟子は、民間唯一の医学校である好寿医院に入学します。

反対する実家から学費の援助は無く、家庭教師や秘書の仕事をしながら勉強を続けました。只一人、男に混じっての学生生活は、悔しい悲しい屈辱的な事の連続でしたが、吟子は孤軍奮闘し、3年後の1883年に優秀な成績で卒業します。

その頃には127871190941316223894、医師の国家試験制度が制定されていて、政府の認めた医学校卒業生以外の者で、医師を開業しようとする者は、国家試験を受けるための試験に合格しなければなりませんでした。
吟子は何度も願書を出しましたが、「女は駄目だ」「前例がないから」といって拒否され続けます。そんな日々が2年以上。産婆にでもなるかと諦めかけた時、天の助け1885年6月に、女子も男子と同様に医術開業試験を受けられるという告示が出されたのです。吟子は、前期、後期の試験の全てに合格して、ここに日本最初の女医荻野吟子が誕生します。1886年3月、吟子35歳でした。

本郷で婦人科医を開業。日本最初の女医と新聞・雑誌が書き立513HuAkNA8L._SL500_AA300_てたので評判になり、患者が大勢つめかけました。吟子は休む間もなく働き続けました。また吟子に刺激されて女医志願者も増え、指導を仰ぐ者も出てきました。
夢を叶えた吟子でしたが、女性の地位が低い為に、回復しかけても十分な療養が出来ず、病気を再発させてしまう率の多さに悩みます。吟子は医術の限界、人間の弱さ愚かさを深く知って悩み、キリスト教に救いを求めます。熱心に聖書を読み、1887年6月に、本郷教会で海老名弾正牧師によって洗礼を受け、この後キリスト教婦人矯風会にも参加し、その風俗部長に就任すると共に、廃娼運動にも取り組みます。1888年には大日本婦人衛生会の幹事にも就任します。

イメージ 2吟子40歳の時、本郷教会で志方之善という26歳の青年牧師と出会い二人は愛し合うようになります。歳の差に反対の声が強い中、吟子は「伝道の為に働く彼を助けながら、私も医者として働きます」と言って結婚に踏み切っています。

結婚の翌年、荻野医院を閉め、名誉も地位も捨てて北海道に渡ります。二人の開拓伝道は困難を極め、15年目に志方は、漸くインマヌエル村を建設します。吟子も開墾者達と共に寒さと戦いながら、伝道と医療に励みます。しかし、やっと軌道に乗りかけた時、志方は病気になり42歳でこの世を去ってしまいます。

58歳になって彼女は東京に帰ります。その後、本所に小さな家を借りて、再び荻野医院を開き、近所の人達の為、親切な医者として、聖書を手に、神と共に静かな最後f7c8890a9849e28c3383366a77d6b036の数年を送りました。1916年、吟子は、63歳で天に召されます。

吟子が愛誦していたのは、『人その友のために己の命を捨つる、これより大いなる愛はなし』と言う聖句です。彼女の人生はこの一句に象徴されています。
「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」 (ヨハネによる福音書15:12~13)

何事も最初の突破口を開く事は至難の業です。

イメージ 3既成概念、旧い価値観、過去の常識が壁になって立ちはだかります。私たちも新文明建設の為に常識を突き破り、新しい地平を切り拓いて行きましょう。
荻野吟子は信仰と愛で、この世の苦難を乗り越え、女性達に新しい希望の道を残しました。私たちも、荻野吟子に見習って、小さな一歩から新しい分野を切り拓く事に挑戦しましょう。


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