伊田信光 幸福実現党 研修局長(兼)シニア局長 オフィシャルブログ

その司法判断・・・ちょっと待った!

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その司法判断・・・ちょっと待った!

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定期PN2012060601002153.-.-.CI0003検査で運転を停止している関西電力大飯原子力発電所3、4号機を巡り、安全性が確保されていないとして、周辺住民らが関電に運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁(樋口英明裁判長)は、21日、再稼働を認めない判決を言い渡しました。http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK21020_R20C14A5000000/

 ここで、問題点の一つ目fukuro18世界で最も厳しいレベルで行なわれている、原子力規制委員会による再稼働の安全審査の結論が出る前に、専門家でもない司法が「1260ガルという基準値を超える地震が来ない根拠はない」という、誰も否定できない「絶対はないという論理」で、冷却機能などの専門外の事に審判を下している点です。それも、関電側と規制委員会の間で激論がなされ、ある程度、両者の間で着地点が見えて来た矢先の司法判断だったのです。ここまでの専門的判断ができるものなのでしょうか。

 問題点の二つ目は、fukuro4大地震が起きるか否かの立証は不可能であり、科学的に不確実であったとしても、被害が深刻になると想定されるならば、安全側に立つと言う「予防原則」を適用して、憲法上の人格権侵害の恐れを認めた点です。

それも、福島原発事故で住民への避難勧告が検討された範囲を参考に、なんと大飯原発から250キロメートル圏内の原告166人に具体的な危険があり、人権侵害の恐れありと認め、当事者資格があるとしたのです。250キロと言えば、東京から浜松までの距離です。今後の頻繁な原発反対の裁判訴訟に道を開くものとなりかねません。

 問題点の三つ目は、fukuro7地震による事故リスクをどの程度許容するかを、裁判所が判断すべき事柄であるのか、またそれができるのか、という点です。これは政治的テーマとしてこそ相応しいのであって、エネルギー安全保障、エネルギー政策、国防の問題、経済環境、住民感情その他、諸々の事情を斟酌して、その時の政治判断に委ねられるべきものではないかと考えられます。よって、司法判断になじまないものであり、司法としては、踏み込みすぎたのではないかと考えます。

この判決は、2011年の東京電力福島第一原発事故後、原発の運転差し止めを認めた最初の判決として、それも、司法が厳格な安全性を求める踏み込んだ判断をしたことで、原発の再稼働にむけて、大きな影響力を持ちそうです。

 o0370051112349453143管官房長官は、21日の記者会見で原子力規制委員会の新規制基準を満たした原発の再稼働を進める政府の方針については、全く変わらないと言っていますが、電力会社各社には、規制委員会の判断に加えて、今まで無かった司法判断も加わってきたので、今後の対処をどうすべきか混乱が起こる事が予想されます。

 エネルギー需給率4%の日本にとって、エネルギー安全保障の観点から、原発再稼働は死活問題です。中国の帝国主義的な海洋進出で国防上も危機が差し迫る中、そして、電力会社の収益力悪化と、電力料金の値上げで、持ち直し始めた経済にブレーキがかイメージ 5かる懸念が広がる中、地裁の判断がマイナスに働かないように、政府は毅然たる態度で頑張って方針を貫くと共に、電力会社と規制委員会の合意が進み、一刻も早い原発の再稼働がなされる事を期待します。


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