伊田信光 幸福実現党 研修局長(兼)シニア局長 オフィシャルブログ

【ソーシャルキャピタルの蓄積に活路あり】

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【ソーシャルキャピタルの蓄積に活路あり】

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「ソーシャルキャピタル」と言う言葉がありますイメージ 47直訳 すると社会資本ですが、インフラを意味する「社会資本」とは異なります。それは「社会関係資本」であり、「社会・地域における人々の信頼関係や結びつき」を表す概念です。

 ソーシャルキャピタルが蓄積された社会では、相互の信頼や協力が得られるため、他人への警戒が少なく、治安経済教育健康幸福感などに良い影響があり、社会の効率性が高まるとされています。

 超高齢化が進み、年金制度の破綻も現実味を帯びてきている今、生涯現役社会創造に舵取りをしなければ、イメージ 3日本の未来はない訳ですが、その際、このソーシャルキャピタルを蓄積していくという発想がとても大事な視点なのです。

 高齢者の医療費の増大が社会保障の抱える大きな問題なのですが、高齢者が健康であれば、大きく財源の負担を軽減できます。現在では、健康度とソーシャルキャピタルは強く相関していることが学術的にも認められています。

 徳島県上勝町は、山で採れる紅葉などの葉っぱ等を料理の「つまもの」として出荷する「いろどり」事業に多くの高齢者が携わっています。

ここの老人医療費は年間約63万程度(2006年)で、徳島県内24市町村の中で最も少ない金額です。この年の全国平均の老人医療費は83万円ですので、上勝町のような取り組みができれば、約20万円の削減になるわけです。

全国75歳以上の後期高齢者の人口が2012年で約1500万人ですのでイメージ、20万円かけると、約3兆円毎年削減できる事になります。

後期高齢者の数は、2025年には約2200万人、2055年には約2400万人と予測されているので、その削減額は、4兆円にも5兆円にもなっていきます。

 財務省は「高齢者数の増大により、現在の年金・医療・介護のサービス水準を維持するだけでも、税金投入を毎年1兆円以上増加させる必要があります。この財源を確保できなければ、社会保障制度の維持が困難になります。一体改革では、この高齢化に対応するための財源を確保し、制度の維持を図ります。」と言って、「消費税増税の増額分を、社会保障に当てる」と言っていますが、消費増税の増額分だけで、社会保障の増加分を補填していくのは現実的には無理な話です。

 上勝町では、yjimage「いろどり」で働く高齢者が増えてから、51tO1ojLzWL._AA300_寝たきりの高齢者が減り、町営の老人ホームは閉鎖されました。この「いろどり」の仕掛人であり、「生涯現役社会のつくり方」の著者である横石知二氏は、「高齢者でも働ける場を、それぞれの市町村や地域で創り出していく。生涯現役社会を創る支援を国が行う。それが老人医療問題を解決するカギなのです。」と言っています。

 「いろどり」事業がきっかけになり、上勝町に移住するUターンが増えました。

横石さんは「上勝町で暮らす人たちの、家族の仲がすごく良くなって来たということです。一度は町から出て行った子どもや孫が帰って来て、昔のように三世代、四世代が一緒に暮らす家もでてきました。

…どんどん家族の仲が良くなっていく。干渉し合わない、でも、困ったときには助け合う。家族がすごくいいつながりになってきたことを感じています。」と言っています。

 上勝町の成功は、働く場所が創造され、地域の交流が活発になり、家族の絆が新しい形で復活していったことによって齎された結果です。

ソーシャルキャピタルの蓄積と充実という視点は、老人医療費の削減に外せないばかりでなく、生涯現役社会の創造には欠かせない視点だと言えるでしょう。

 


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