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【米国の戦略転換の動きに注目!】

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【米国の戦略転換の動きに注目!】

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「中国を東アジアの地域覇権国として認め、米軍の段階的撤兵を!―米有力教授が米中「新型大国関係」で提言」と銘打って流れた、17日のヤフーニュースから、お伝えします。

2月になって、国際関係論およびアメリカ外交戦略論の専門で、ネオリアリストの一人、米テキサスA&M大学のクリストファー・レイン教授「パックス・アメリカーナの終焉後に来るべき世界像」と題した論文を、隔月刊誌「外交」最新号に寄稿しました。

衰退しつつある覇権国家・米国は今後1914年以前の英国と似たような立場に置かれることになると指摘し、現在中国から挑戦を受けている米国は、戦争を選んだ英国の誤りを繰り返すべきでなく、中国と戦争しないために、中国を東アジアの地域覇権国として認めるように提言しています。

 fukuro18同論文の主旨は、(1)米国は、戦争を選んだ英国の誤りを繰り返すべきでない(2)中国と戦争しないために、中国を東アジアの地域覇権国として認め、アジアに展開する米軍を段階的に撤兵する。朝鮮半島、台湾、尖閣諸島で紛争が起きても軍事的に関与しない―というものです。

 「オフショア・バランシング」戦略と名付けられたこの戦略は、米軍のアジアからの段階的撤退を意味し、米国に安全保障を依存する日本にとって衝撃的な内容です。

米国ではイラク、アフガン戦争で疲弊し、厭戦気分が漂っています。膨大な財政赤字と貿易赤字にあえぎ、米国債保有や対中輸出などで中国への依存度が高まっている米国では、今、支持を得つつある考え方だというのです。

レイン氏は、米国の世界政策を論じた著書「幻想の平和」イメージの中で、「覇権」という大戦略のリスクとコストが増大しており、自分の地域の外にまで覇権を維持しようとする米国は、このままでは過去の帝国と同じように手を広げ過ぎて国力が続かなくなり没落する、と警告しています。

 そして、「アジア最大で潜在的には最も強力な中国に対して、過剰に敵対的な政策の実行を避ける」よう提言しています。

これらの考え方は、中国国家主席・習近平が昨年六月の米中首脳会談で唱えた「新しい大国」論に通じるものです。米国と中国は衝突を避け、双方の核心的利益を尊重し、共存共栄の関係を構築しようというもので、アジア太平洋地域を米中の2大国で共同管理しようという構想なのです。

 この構想が米国内でかなり浸透しつつあります。

2011年2月25日、ゲイツ国防長官は、ウェストポイントの米陸軍士官学校で行ったスピーチで、オフショア・バランシングを「アメリカの次の大戦略である」と提唱しています。

また、昨年11月、オバマ大統領の側近のスーザン・ライス大統領補佐官は、対中外交について「新しい大国関係を機能させ、利害が一致する問題では協力関係を深めていく」と言明し、「G2論」を容認する考えを示唆しました。

さらに、大統領選挙の共和党候補の座を狙うロン・ポール議員の外交戦略にも「オフショア・バランシング」は共通する部分があると見られています。

 レイン氏によれば、これまでアメリカの歴代政権が採用してきた大戦略は、「優越」か「選択的関与」であったと言います。彼は、これらの大戦略に代えて「オフショア・バランシング」の採用を提唱しており、この影響力はひたひたと米国に浸透していっているようです。

 3月24日からオランダで開かれる核安全保障サミットでは、オバマ大統領と習近平主席が会談することになっており、この会談で新型大国論についても協議される見込みだとも言われています。

 日本に大きく影響を与える米国の戦略転換の動きに今後も注目していきましょう。

 


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